ファクタリング

ファクタリングの会社選びで比較すべきポイントは?手数料以外も確認して最適な会社を選択

資金調達のためにファクタリング会社の利用を検討中、会社の数が多くてどれを選ぶべきか悩んでいる人もいると思います。

単純に手数料の安さだけで比較すると、悪質な会社に引っかかってしまう可能性もあるため、様々な項目を比較して慎重に選んだ方が自分に最適な会社が見つけられます。

そこでこの記事ではファクタリングの会社を選ぶ際に比較すべきポイントを詳しく紹介していきます。

ファクタリング会社の比較についてのポイントをまとめました。

  • ファクタリングは銀行などの金融機関に融資を断られたり、融資に必要な保証人や担保を用意できなかったりしても利用できる
  • ファクタリングの審査は2社間の場合最短即日も可能で、少額からの現金化にも対応する可能がある
  • ファクタリング会社には悪質な会社もあるため、最初は公式サイトの情報などが正確であるかを比較する
  • 2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは手数料の高さと売掛債権の元となる取引先への連絡の有無が異なる
  • 近年のファクタリング会社は償還請求権なしの会社が多く、利用者がリスク面で考えても償還請求権なしを選ぶ方がおすすめである
  • 手数料の利率は取引内容によって変わることもあるため、買取可能金額と照らし合わせながら見ていく
  • 絞り切れない場合は入金時間やプランの有無、サポート体制を比較してみる

それでは詳しく見ていきましょう。

ファクタリングの基本項目

ファクタリング利用の状況

まずはファクタリングの概要や利用する状況など基本的な項目を見ていきます。

ファクタリングとは

ファクタリングとは支払われる前の請求書などの売掛債権を買い取って貰ったり、保険にかけたりをして、本来の支払い日よりも早く資金調達できるサービスのことです。

ファクタリングにはいくつか種類が存在しますが、主なものは以下の二つになります。

買取型(一括ファクタリング)売掛債権をファクタリング会社に売却することで
手数料を引いた額のお金が得られる
保証型(保証ファクタリング)売掛債権を保険にかけておくことで、
取引先が倒産などを理由にお金を支払えなくなった場合に
ファクタリング会社が保証金を支払ってくれる

この記事で中心となるのは買取型の方であり、ファクタリングによって数日間のうちに現金化ができることから、中小企業や個人事業主が活用しています。

ファクタリングを利用する状況

中小企業や個人事業主がファクタリングを利用する状況には、以下のようなものが想定されます。

  • 銀行などの金融機関に融資を断られてしまった
  • 融資に必要な保証人や担保を用意できない
  • 少額の資金が必要になる
  • なるべく早く資金調達したい

資金調達の方法としては銀行を始めとした金融機関の融資が考えられますが、その融資では比較的厳しい審査が行われます。

その場合、中小企業や個人事業主といった規模の小さな会社であると利用目的や返済面の信用度を理由に断られてしまう可能性があります。

また、金融機関の融資には保証人や担保が必要となるもので、特に個人事業主にはそれらの手配が難しいこともあります。

その他にもある程度の金額でないと融資できなかったり、基本的に審査時間が長かったりと様々な面で利用しづらい部分があるでしょう。

そんな中、ファクタリングであれば金融機関で融資を断られても審査に通る可能性は高く、少額の資金調達を短い期間で行えます。

契約には基本的に保証人や担保も必要ないことから、多く会社が利用しやすいものになっているのです。

ファクタリングの審査

金融機関の審査に落ちてもファクタリングの審査に通る可能性があるのは、ファクタリング会社の審査で見る部分が金融機関とは違っているからです。

金融機関で審査を行う場合、利用する会社がお金を出すのに信用できるか否かを企業規模やこれまでの実績から判断することが多いです。

一方、ファクタリング会社で審査を行う場合、利用する会社を全く参照しないわけではありませんが、それ以上に買い取ることになる売掛債権の取引先となる会社の情報が重視されます。

ファクタリング会社の買取における最終的なお金の回収は、取引先が対象となるものであり、取引先に支払い能力がないと成立しません。

そのことからファクタリング会社によっては取引先の方が個人事業主であったり、小規模の会社であったりする場合、支払い能力を考えて審査に通らない可能性が考えられます。

つまり、ファクタリングを申し込む会社は個人事業主でも小規模の会社でも構わないことから、取引先次第で審査に通る可能性は十分あることになります。

ファクタリングの見積りを無料できる会社もあるので、取引先がどう判断されるかわからない人は相談から始めるのも一つの手ですが、より早く資金調達したい人は取引先の情報が重要になることを覚えておきましょう。

ファクタリング会社の利用で比較すべきポイント

ファクタリングの比較ポイント

ファクタリングが他の資金調達にはない利点があるとわかったところで、今度はファクタリング会社を利用する際に比較すべきポイントを紹介します。

近年、ファクタリング会社の数は増加しており、その中で優良会社や自分に合った会社を選ぶためにもしっかり押さえたい部分です。

悪質な会社でないかを比較する

ファクタリングは海外では、銀行の融資などと同じくらい認知されていますが、日本では少しずつ広まりつつも、現時点では認知度が高いとは言えない状況です。

その状況を狙ってファクタリングを詳しく知らない相手を騙そうとする悪質な会社が少なからずあります。

悪質な会社でないかを見分ける方法として、まずは公式サイトの情報が適切なものになっているかを見てみましょう。

優良なファクタリング会社では運営元や固定電話による問い合わせ窓口が用意されているもので、これ以降に紹介する比較項目となる部分も詳しい記載があります。

悪質な会社では償還請求権や手数料といったお金に関わる項目を隠したり、異様に安くしていたりすると、利用者が想定していない利用料を発生させることもあるので、一か所ではなく全体的な項目を見るべきです。

ファクタリングの取引方法を比較する

買取型のファクタリングには以下の二つの取引方法があります。

2社間ファクタリング…取引先を介さず
利用者とファクタリング会社で取引を進める方法。
①売掛債権をファクタリング会社に売却を依頼する
②ファクタリング会社から手数料を引いた金額を受け取る
③取引先からお金が支払われた後、利用者はファクタリング会社にそれを支払う
3社間ファクタリング…利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で取引を進める方法①売掛債権をファクタリング会社に売却を依頼する
②取引先にファタリングを了承して貰う
③売却を完了してファクタリング会社から手数料を引いた金額を受け取る
④取引先からファクタリング会社へお金が支払われる

大きな違いとしては取引先と連絡する必要の有無でありますが、これはその取引先との今後にも関わる重要なポイントです。

3社間ファクタリングの場合、取引先に必ず連絡がいくことから、利用者が取引先との売掛債権をファクタリング利用することが知られてしまいます。

そのことが、取引先によっては良くない印象を与えることがあったり、利用者が資金不足であると判断され、今後の取引が不利になったりする可能性があるので、慎重に考える必要があります。

また、取引先の了承を得る分、2社間ファクタリングよりも現金化まで時間がかかる場合があり、早い資金調達を望む時はネックになりえます。

そうなると、2社間の方がお得であるように思えますが、2社間の取引にかかる手数料は3社間よりも高めに設定されていることがあり、この点はデメリットとなります。

これは次で紹介する償還請求権にも関わる部分で、2社間の場合は取引先を介さないことから、ファクタリング側は確実にお金を回収できるわけではないため、手数料を上げているのです。

もしも取引先との信頼関係が厚く、ファクタリングにも寛容な場合は、3社間の方が手数料が安く済んでお得になると考えて問題ないでしょう。

ファクタリング会社では2社間のみを扱う会社もあるため、それぞれのメリットを比較しながら会社選びしていく必要があります。

償還請求権の有無を比較する

償還請求権とは

償還請求権とは何らかの支出に対して、特定の相手にその費用の全額の返済を求める権利のことであり、ファクタリングの場合は取引先が売掛債権を支払わなかった時、ファクタリング会社が利用者にその金額を請求することになります。

3社間の場合はファクタリング会社が取引先と直接やり取りするので関係ありませんが、2社間の場合は資金調達後にもしも取引先が倒産や蒸発して本来の売掛金を回収できなかった時、償還請求権が有効になっていると、利用者自身がお金を支払う必要があります。

そのため、ファクタリング会社を比較する時は償還請求権の有無も見ておく必要があるのです。

償還請求権はファクタリング会社の利益に関わる部分であるため、償還請求権ありである場合は手数料が安くなる傾向があります。

しかし、利用者としてはリスクを負う必要があり、近年の多くのファクタリング会社では償還請求権なしにすることが多いものです。

悪質な会社の比較でも書いたように、手数料が安すぎるファクタリング会社は怪しい可能性も高いので、なるべく償還請求権なしの表記がある会社を選ぶことをおすすめします。

手数料と買取可能金額の比較

手数料は2社間と3社間で変わるものですが、それぞれの手数料もファクタリング会社の設定によって変わるものです。

しかし、項目としては安全性や取引先との関わりの方が重要になってくることから、上記の3つを優先した後で手数料を見ていくことをおすすめします。

また、ファクタリング会社ごとに買取可能金額の下限と上限は異なるため、利率の低さだけで見てもお得にはなりません。

下限については少額の資金調達がしたいのに、それ以上の金額からでなければ買い取って貰え会社の場合、手数料の利率がいくら低くても無駄に現金化してしまいます。

優良なファクタリング会社の中で手数料が安いのは魅力的ですが、利用目的と嚙み合わせるためにも買取可能金額と合わせて見ていくようにしましょう。

その他サービス面を比較する

ファクタリング会社の比較において大きな部分を締めるのは上記の4つですが、それでも絞れない場合はサービス面を比較していきましょう。

入金までの時間については多くのファクタリング会社で最短即日としているものですが、その中でも時間単位で審査が終わるというところもあるため、本当に至急の資金調達が必要な時は審査・入金の部分も詳しく見るべき項目です。

ファクタリング会社によってはプランを用意しているところもあり、複数回の利用がお得になるなど有用な特典も付くことから、継続的な利用を視野に入れて選ぶという手もあります。

初めての利用が不安な場合はサポート体制が整っていることを推している会社を選んでおくといざという時に便利です。

優良ファクタリング会社の比較とおすすめ

優良ファクタリング会社

ファクタリング会社を比較するポイントを紹介していきましたが、実際に比較するとなると見ていくだけでも時間を要するものです。

より早く利用開始した人のために、ここでは優良とされるファクタリング会社の比較とその中でおすすめの会社を紹介していいきます。

ファクタリング会社の20社比較

以下のファクタリング会社は前の項目で挙げた比較ポイントや運営期間、利用者の声において優良とされる20社です。

会社名取扱サービス手数料買取可能金額最短入金
えんナビ2社間・3社間取引による50万円~
5000万円
最短翌日
アクセル
ファクター
2社間・3社間2〜20%30万円~3,000万円最短即日
アレシア2社間・3社間5%~30万円~1億円(上限以上は応相談)最短即日
ウィット2社間・3社間5%~上限500万円
下限なし
最短即日
(2時間)
トップ
マネジメント
2社間・3社間2社間:3.5%~12.5%
3社間:0.5%~3.5%
30万円~3億円最短即日
ビートレーディング2社間・3社間2社間:10%~20%
3社間:
5%~9%
30万円~3億円最短翌日
ファクタリングのTRY2社間・3社間5%~設定なし最短即日
ベスト
ファクター
2社間・3社間2社間:2%~30万円~1億円最短即日
(12時間)
ワイズコーポレーション2社間・3社間取引による50万円~5000万円最短即日
事業資金
エージェント
2社間・3社間2社間:5%〜20%
3社間:1.5%〜9%
設定なし500万円まで:最短即日
1000万円超:最短3営業日
電子請求書
早払い
2社間1.0%~6.0%~3,000万円(上限以上は
応相談)
最短2営業日
日本中小企業
金融サポート機構
2社間・3社間3%~9%上限なし
少額対応可
最短即日
(最短3時間)
富士桜ファイナンシャル2社間・3社間取引による最大で請求書額の範囲内最短即日
三共サービス2社間・3社間取引による50万円~
3000万円
最短翌日
FREE
NANCE
2社間3%〜10%設定なし最短即日
GMO
BtoB早払い
2社間・3社間1%〜100万円〜
1億円
最短2営業日
MSFJ2社間・3社間クイック:3.8%~
プレミアム:1.8%~
個人事業主様専用:3.8%~9.8%
クイック:~100万円
プレミアム:~5,000万円
個人事業主様専用:10万円~500万円
クイック:1営業日
プレミアム:1営業日
個人事業主様専用:最短即日
No.12社間・3社間2社間:5%~15%
3社間:1%~5%
50万円~5,000万円
(上限以上は応相談)
最短即日
olta2社間2〜9%設定なし最短即日
QuQuMo2社間1%~14.8%上限なし
少額対応可
最短即日
(2時間)

取扱サービスについて2社間ファクタリングのみの会社はそれに特化した手数料やサービスを提供しているところが多いため、もしも2社間だけ利用する予定なら選ぶとお得になる可能性が高いです。

手数料は明確な数値を出している会社もありますが、共通するものとしては売掛債権の元となる取引先の信用度やその内容、現金化する金額によって手数料は設定されるものになっています。

そのため、手数料の下限が低く設定されていて、買取可能金額の下限でファクタリングしても必ず最安値となるわけではありません。

買取可能金額についても明確な数値を出している会社が多いのですが、上限以上の現金化を望む時に相談することで対応して貰えることもあります。

ただ、確実に現金化したいのなら、希望額を含む会社や上限なしの会社を選ぶようにしましょう。

入金時間は最短のものを載せていますが、これは主に2社間の時の入金時間であり、即日であれば例え最短でない場合でも比較的早い入金が見込めます。

ただし、希望する金額が高額であると最短即日対応できない会社もあるので、高額の現金化を望む際はファクタリング会社側との取引前に相談しておくことをおすすめします。

迷った際におすすめの優良ファクタリング会社

おすすめの優良ファクタリング会社

上記の20社であればどの会社を選んでも利用しやすいものですが、その中で迷った際におすすめのファクタリング会社を紹介します。

アクセルファクター

おすすめの優良ファクタリング会社1社目は株式会社アクセルファクターです。

取扱サービス2社間・3社間
償還請求権なし
手数料2〜20%
買取可能金額30万円~3,000万円
最短入金最短即日(1000万円まで)
契約・申込オンライン完結

アクセルファクターは名前の通り、早めの現金化に向いているファクタリング会社であり、原則即日対応を掲げているため、高額の現金化でない限りは即日入金が望めます。

また、審査通過率が9割以上の実績があることも会社側が提示しており、金融機関で審査落ちしてしまった人も資金調達しやすいのも魅力です。

手数料2%、買取可能金額も30万円からと低めの利率と少額からの現金化も取り揃えていて総合的に利用しやすい会社です。

ウィット

おすすめの優良ファクタリング会社2社目は株式会社ウィットです。

取扱サービス2社間・3社間
償還請求権なし
手数料5%~
買取可能金額上限500万円下限なし
最短入金最短即日(最短2時間)
契約・申込オンライン完結

ウィットは買取可能金額の上限が500万円とかなり低い金額設定ですが、下限の制限はなしにしています。

これは中小企業や個人事業主の利用しやすさを考えて少額の現金化に特化しているからであり、会社側で少額からの対応を歓迎しています。

また、入金時間については最短2時間という非常に早いものになっていますが、これも少額であるからこそできることです。

手数料は5%からとアクセルファクターよりは低くありませんが、より少額の現金化を早めに望む場合には有用な会社です。

FREENANCE

おすすめの優良ファクタリング会社3社目はFREENANCE(フリーナンス)です。

取扱サービス2社間
償還請求権なし
手数料3%〜10%
買取可能金額設定なし
最短入金最短即日
契約・申込オンライン完結

FREENANCEは個人事業主を含むフリーランスを対象としたサービスであり、利用者を絞っている分、ファクタリングを始めとするフリーランスに嬉しい特典があります。

ファクタリングに関してはFREENANCEの専用口座を開設すると、ファクタリングにかかる手数料をより安くできる特典があるため、基本的には専用口座の利用が推奨されます。

買取可能金額は明確な数値は提示されていませんが、実績として少額からの現金化にも対応するなどフリーランスの方が希望する金額に柔軟に対応してくれるものです。

ファクタリングはサービスの一つであるため、この他にも業務中に起こる事故やケガ・病気に関する保険などが用意されているため、フリーランスの方におすすめの会社です。

悪質な会社を省きつつ優良なファクタリング会社比較していこう

自分に合った会社を選ぼう

ファクタリング会社は数多くありますが、その中でも悪質な会社があることを念頭に置いて、各項目を比較していくことが自分に合った会社を選ぶポイントになります。

今回紹介したおすすめのファクタリング会社を参考にしつつ、自分の目で公式サイトを確認してから利用を始めてみてください。