クレジットカードの平均所有枚数は約2.8枚と言われています。
クレジットカードは日本で約3億枚発行されており、これを日本の人口で割ると2.8枚程度です。
何枚持つと良いと言うことはありませんが、複数枚持つことでカードの守備範囲が上がり、利便性も増すため、2枚目を検討してみてはいかがでしょうか。
クレジットカードを2枚持つメリット
用途に合わせてクレジットカードを分けたい…などといった理由からクレジットカードを2枚持つことを検討している方は多いと思います。
ではどのようなカードの組み合わせがいいのかというと、ズバリ、プロパーカードと連携カードの組み合わせがおすすめです。
それでは、プロパーカードと連携カードの違いについて解説していきます。
プロパーカードとは
プロパーカードとは、JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブなどの国際ブランドが直接発行するクレジットカードを指します。
これらは基本的に年会費が有料で、会費も他のカードと比較して高くなってしまいますが、ステータスも高く、付帯しているサービスのレベルが高いことが特徴です。
また連携カードと比較して、サービス停止の可能性が低いため、光熱費や携帯料金など毎月定期的に発生する生活費を払うのには、プロパーカードの方がおすすめです。
連携カードとは
連携カードとは、国際ブランドやクレジットカード会社以外の企業が提携して発行しているクレジットカードを指します。
連携カードの特徴は基本的に年会費が無料、もしくはプロパーカードと比較して安いことと、ポイントの還元率が高いことが挙げられます。
2枚持ちでいいとこ取り!
さて、ここまでプロパーカードと連携カードそれぞれの特徴について解説をしましたが、クレジットカード組み合わせて2枚持つと、これらのカードのいいとこどりができます。
プロパーカードの弱点であるポイント還元率の低さは連携カードでの補完が可能で、連携カードの付帯サービスはプロパーカードで補えます。
クレジットカードを2枚持つメリット
さて次にクレジットカードを2枚持つメリットについて紹介していきます。
複数枚持つことは管理が難しくなるなどのデメリットもありますが、それ以上にカードの利用範囲が広がったり、サービスを受けられたりと多くのメリットがあります。
またカードを持つ人はおおよそ半数以上の人が2枚以上のカードを持っているため、ぜひとも検討してみてください。
メインとサブで支払いを分けられる
クレジットカードを2枚保有すると、利用場面でメインカードとサブカードを分けて利用できます。
例えば日常の生活費や水道光熱費などで利用するカードと、それ以外のプライベートでの趣味や娯楽に使う場合を分ける。
また、個人事業主の方の場合は仕事用とプライベートを分けることで、確定申告での手間を省けます。
何より、メインとサブで分けることで本当に必要な生活費と、少し我慢してもいいプライベートの費用を区別可能になり、それぞれの利用額も明確になるので、無駄遣いを抑えられるのが嬉しい点です。
クレジットカードが使えるシーンが増える
クレジットカードは、カードごとに使用できる店舗やエリアが異なります。
そのため複数枚持ち、それぞれ違う国際ブランドにすると、片方のカードが使えない時ももう一方のカードを代わりに使えたりするので何かと便利です。
万が一の時のリスク分散になる
例えばカードを失くしてしまった、磁気障害などでカードが使えなくなった、という場合があると思います。
それに対して2枚持ちであれば1枚が使えない時のリスクに備えられます。
ポイントが合算できる
クレジットカードを2枚発行する際にカード会社によっては、それぞれのカードで溜まったポイントを合算して利用できる場合があります。
ポイントは現金として還元したり、商品と交換したりなどが可能です。
保険金を合算できる
クレジットカードには多くの場合海外旅行保険が付帯していますが、カードを複数枚持つと、傷害死亡・後遺症害以外の補償内容であれば、基本的に保険金額を合算できます。
もしもの場合の保証範囲が広がり、とても安心です。
受けられるサービスが増える
各カードごとにそれぞれサービスが付帯していますが、カードを2枚持てば単純計算で2倍のサービスを受けられます。
自分が欲しいサービスに合わせてカード会社を選んでみるといいでしょう。
クレジットカードを2枚持つデメリット
ここまでクレジットカードを2枚持つメリットについて解説をしてきましたが、やはりどうしてもデメリットが出てきてしまいます。
2枚目を考えている方はこれらのデメリットをよく読み注意した上で、再度検討してみてください。
毎月の使用額の管理が難しい
2枚以上のクレジットカードを持った場合、管理が曖昧になってしまい、月末に請求書を確認したら凄い金額になってしまっていた…なんてことになりかねません。
そのため、クレジットカードを複数枚持つ場合には、その都度どのカードで何にいくら使ったかを把握しておくようにしましょう。
また、あらかじめ用途別に使うカードを分けておくと良いのかもしれません。
年会費が高額になることも
またカードを複数枚持って、どちらも年会費がかかった場合、年会費が高額になってしまいます。
初年度のみ年会費が無料なのか、永年無料なのか、事前に確認をしてからカードを発行するようにしましょう。
また、2枚持ちにする場合には、1枚は年会費が有料で付帯サービスのいいもの、もう1枚は無料のものにして、費用をなるべく抑えて使いましょう。
盗難、紛失のリスクが上がる
普段から複数枚カードを持っていて、使用頻度が低いものがあったりすると、失くしても気付くまでに時間がかかるというデメリットがあります。
より一層注意するとともに、失くしてしまった際に一括で問い合わせや手続きができるように、なるべくカードの発行会社を統一すると良いでしょう。
2枚目を発行するか迷っている…そんな時のチェック項目
これまでメリットを見てきていよいよ2枚目を発行しようと思っているけれど、どのように選んだらいいのかわからない…。
そんなときはこのチェック項目を参考に自分に合ったカードを探してみてください。
カードの利用頻度、場面を考える
まずは利用しているカードの利用頻度と場面を考えましょう。
例えばコンビニでよく使っている…などの特徴が分かったら、コンビニでのポイント還元率が高いカードを選択するなどというように、使用傾向を掴むことが大切です。
欲しい機能を考える
例えば海外旅行でその都度別で保険に入らずに、カードでのカバー範囲が多いものがいい、などと欲しい機能を考えてみましょう。
2枚目のカードの審査は?
カードを複数枚持つと言うのはなんだか審査が厳しそう…と思う方も多いと思います。次に2枚目のカードを申し込む上で知っておきたいカードの知識について解説していきます。
申し込めるカード数に上限はない
クレジットカードというとまずは1枚という感じで、複数枚申し込めないのでは…と思うかもしれません。
しかし実は一人当たりで持てるクレジットカードには上限がありません。
そのため理論上審査に通過すると、何枚でもカードを持てます。
実際、JCBが行った「クレジットカードによる総合調査(2020年度)」によると、1人あたりのカードの平均保有枚数は3枚、平均携帯枚数は2枚という結果が出ており、カードを持つ殆どの人が複数枚持っていることがわかります。
複数持ちをしている人の多くは、その都度カードを変えるというより、状況や用途に応じて「メインカード」と「サブカード」を使い分けているようです。
原則同じ種類のカードは1枚まで
基本的に、同じ種類のカードは複数持てません。そのため同じカード会社でもカードの種類を変える必要があります。
ただし「楽天カード」「MUFGカード」「三井住友カード」などは、同一カードの2枚持ちが可能です。
この場合は1枚目と異なる国際ブランドを選択する必要がありますが、カードによって年会費の割引が受けられる場合があります。
短期間での複数枚の申し込みは審査落ちのリスクあり
複数枚カードを持つのがメリットがあるからといって、短期間で一気にカードを申し込んでしまうと、審査落ちしてしまう可能性が高まります。
それぞれカード会社を変えているから大丈夫だろうと思いがちですが、実は複数枚を申し込んでいるというのは「信用情報機関」を通して、多くのカード会社に共有されています。
短期間で複数枚を申し込む行為は「多重申し込み」と呼ばれ、審査落ちの可能性が高まる行為であるため、焦らずに一定期間を空けてから再度申し込みをするようにしてください。
審査に落ちると今後に響く
カードを複数枚申し込む際に、一度くらい審査に落ちても大丈夫だろう、と思っている人もいるかと思います。
しかしこの考え方は非常に危険です。審査に落ちてもその事実は記録されませんが、カードを申し込んだものの契約をしていないという事実が、申し込み情報として記録されてしまいます。
この事実は5年間クレジット情報として記録されているため、単にそのカードが発行できないだけでなく、次に申し込んだカードも審査落ちしてしまうかもしれないリスクが高まるのです。
入会特典目当ての入会もNG
カードを申し込むと、本来有料の年会費が初年度だけ無料になりより良いサービスを受けられたり、ポイントやキャッシュバックなどの特典が受けられる場合が多いです。
しかし、それを目当てに複数枚の発行を繰り返していると、そちらも、今後審査落ちの対象になる可能性が高まる危険性があります。
これは利用する意思がないのに、特典を目当てに申し込んでいるだけだと思われてしまうからです。
特にカード会社にとって、利用しない顧客に対してカードを発行するのはコストもかかるため、むやみやたらと申し込みをしないようにしましょう。
2枚目のクレジットカードにおすすめのカード!
カード会社は同じでなくてもよい
2枚目のクレジットカードを申し込むにあたり、どのカードを選んでいいかわからないことも多いと思います。
まず一つ目に覚えておいてもらいたいのは、クレジットカードの会社は1枚目と同じである必要はないということです。
同じカード会社にするのも、別々の会社にするのもどちらもそれぞれメリットがあるので、まずは確認してから考えてみてください。
クレジットカード会社を統一するメリット
2枚目のカードを発行する際に、1枚目と同じクレジットカード会社にする最大のメリットは、支払いが一つにまとまっているため、管理がしやすいことです。
もしカード会社を変えてしまうと、いちいち別のアプリやサイトにログインをして金額を確認し、それを自分で合算して管理をする必要があります。
しかし同じカード会社にすると、それらを同一アプリやサイトでまとめて利用管理をできます。
どうしてもカードが増えると管理が難しくなり、自分で利用金額が把握しきれずに予想外に出費してしまっていた…なんてことがあります。
そのため、まだお金の管理に自信がないといった方は、カード会社をまとめた方が管理がしやすくなるでしょう。
カード会社を変えるメリット
1枚目と2枚目で異なるカード会社にするメリットは、利用金額の上限が増える可能性があることです。
同じカード会社で申し込むと2枚共通しての上限額になります。
これはつまり、上限が50万円と100万円のカードを持っていた場合、150万円使えるのではなく、上限額が多い方の100万円が、カード2枚での上限額になるのです。
これを踏まえて、カード会社を変えることで上限額を増やせます。
月の全ての支払いをクレジットカードで済ませたい人にはおすすめです。
ただこれは一歩間違えると上限なくカードを使ってしまうことにもつながりかねないため、利用額の管理には注意が必要です。
2枚目カードおすすめ
さて、早速2枚目におすすめなクレジットカードを紹介していきます。
1. 三井住友カード(NL)
対応ブランド | VISA、MasterCard |
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年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5%~5.0% |
申し込み条件 | 18歳以上 |
- カードにナンバーが記載されていないため盗難の時に不正利用が防げる
- コンビニ3社とマックで還元率が5%
こちらのカードは何といっても、コンビニとマックで還元率が高いのが特徴です。
利用シーンを考えて、コンビニやマックでの買い物が多いなと感じた場合には是非検討してみてください。
また、Vpassアプリで利用通知や利用制限、ポイント管理ができるため管理がしやすいのもメリットです。
2.ライフカード【旅行傷害保険付き】
対応ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
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年会費 | 1375円(初年度無料) |
還元率 | 0.5%~1.5% |
申し込み条件 | 18歳以上 |
- 最高1000万円保証の国内外旅行保険が自動付帯
- 最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯
- 最高200万円のシートベルト傷害保険が付帯
ライフカードの特徴は、保険の手厚さにあります。年会費が1375円でここまでカバーされるので、旅行に多く行く方や、事故の際の心配を少しでも減らしたい方におすすめです。
3.エポスカード
対応ブランド | VISA |
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年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5% |
申し込み条件 | 18歳以上 |
- 海外旅行傷害保険が自動付帯
- 10000以上の提携店舗を優待価格で利用できる
- ポイントUPサイトでポイントが2~30倍たまる
エポスカードは先程のライフカードと同様に最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯しているクレジットカードです。
またゴールドカードへのインビテーションが決まりやすく、年50万円の利用でゴールドカードの年会費も無料になるのでおすすめです。
4.ENEOS Sカード
対応ブランド | VISA、JCB |
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年会費 | 1375円還元率 ※初年度&年1回以上のご利用で無料0.5% |
申し込み条件 | 18歳以上 |
- ENEOSでガソリン・軽油が2円/L引きになる
- ENEOSロードサービスが付帯
- 年会費は一回利用すれば実質無料
ENEOS Sカードではガソリン・軽油はずっと2円/L引き、灯油は1円/L引きになります。
初年度年会費無料で、年1回以上のカード(Apple Pay・QUICPay・ETC含む)の利用で、次年度の年会費は無料になるため、実質永年年会費無料になるのも嬉しい点です。
特に車やバイクなどを持っている場合ガソリンの利用は欠かせません。
また車の故障などトラブルの際にスタッフが対応してくれるロードサービスも付帯しているため、車を利用される方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
5.ビックカメラSuicaカード
対応ブランド | VISA、JCB |
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年会費 | 524円(税込)※初年度&年1回以上の利用で無料 |
還元率 | 0.5%~11.5% |
申し込み条件 | 18歳以上 |
- 通勤にSuica使うとポイントが貯まる!
- ビックカメラでの利用で最大11.5%還元
- 年会費は実質無料
ビックカメラSuicaカードの最大の特徴はなんといっても、Suicaにチャージをすると最大1.5%ポイントが貯まること、更にチャージしたSuicaで支払いをすると最大11.5%ポイントサービスを受けられることです。
多くの方の普段の通勤にSuicaは欠かせないもの、毎回のチャージでお得にポイントを貯めていきませんか?
また初年度年会費無料で年一回の利用で翌年度も無料になるので、実質年会費無料で使い続けられます。
6.楽天カード
対応ブランド | VISA、JCB、MasterCard、AMERICAN express |
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年会費 | 無料 |
還元率 | 1.0%~3.0% |
申し込み資格 | 満18歳以上(高校生を除く) |
- 楽天市場で楽天カードを利用するとポイントが最大3倍
- Suicaや楽天ペイへのチャージでポイントが貯まる
- マクドナルドや出光など提携店利用でポイント2倍
楽天カードは、カード利用でポイント+2倍のポイントがつくなどかなりお得なカードです。
楽天カードは利用できる店舗が多く、貯まったポイントは1ポイント=1円で支払いにどんどん当てられます。
楽天生活圏で利用する機会が多い方は1枚持っておいて損はありません。
また顧客満足度も12年連続1位と非常に高く、更に面倒な審査もなくオンライン上で発行手続きができますのでとても便利です。
7.JCB CARD W
対応ブランド | JCB |
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年会費 | 還元率 永年無料1.0%~5.0% |
申し込み条件 | 18歳~39歳 |
- 18歳から39歳までが申し込み対象
- いつでもポイント2倍
- Amazonやスタバでポイントアップ
JCB CARD Wカードは、18歳から39歳まで入会限定のカードで年会費が永年無料かつ、いつでもポイントが2倍なことから1枚目のカードとしておすすめです。
更に優待店で使うことで、ポイント還元率が大幅アップするのも嬉しい点です。
他にも年会費永年無料にもかかわらず海外旅行傷害保険:最高2,000万円、海外ショッピング保険:最高100万円が付帯しており、安全面でもおすすめできる1枚です。
8.リクルートカード
対応ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
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年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.2%~4.2% |
申し込み条件 | 18歳以上 |
- 業界最高水準の還元率
- リクルート系列でポイントアップ
- 手厚い付帯保険
1.2%という高いポイント還元率を誇り、溜まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換して使えます。
他にもじゃらん、HOT PEPPER Beauty、ポンパレモールなどでもポイントを使えます。これらのサービスをよく使う場合には検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
これまでクレジットカードの2枚持ちするメリット・デメリット、おすすめのカードを紹介してきました。
2枚持ちをすることで利用可能なエリアも増えますし、ポイントの利用機会が増えます。
またサービス付帯を充実させることもできますからとてもおすすめです。
利用シーンに合わせてぜひ今までの記事を参考に自分にぴったりの一枚を見つけてみてください。